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川崎市岡本太郎美術館にて「母の塔」のドローン空撮点検を行いました。

 神奈川県川崎市にある岡本太郎美術館にて高さ30mのシンボルタワーである「母の塔」を空撮点検しました。

「母の塔」は「大地に深く根ざした巨木のたくましさ」と「ゆたかでふくよかな母のやさしさ」、「天空に向かって燃えさかる永遠の生命」をイメージして1971年に制作された原型をもとに、岡本太郎氏の意図を忠実に再現して製作されました。この塔の正面は、まっすぐに高津区二子の岡本かの子文学碑「誇り」に向けて建てられています。(*川崎市岡本太郎美術館HP「母の塔ができるまで」より引用)

岡本太郎美術館「母の塔」ドローン点検の様子

 「母の塔」は、外装に「タローホワイト」という真珠色のクラッシュタイルを使用しており、岡本太郎の言葉「光らせるな、輝かせろ」をイメージしているそうです。また、足元には人が十分に入り込めるスペースがあるため、その空間で演奏会やワークショップが開催されるなど、目でも耳でも楽しめる展示作品として親しまれています。

 「母の塔」は屋外展示のため雨や直射日光などの外的な影響を受けやすく、汚れや劣化などをドローン点検により発見することで今後の清掃・管理方法を考えるヒントとなります。

今回の点検ではドローンにズームカメラと赤外線カメラの2台を搭載して同時撮影を行いました。最大で約180倍もの拡大率で撮影できるズームカメラは、「母の塔」との安全な距離感を保ちながら、あらゆる角度を撮影しピンポイントの汚れや傷を発見することができます。実際に撮影した画像では、頂点部分にある人型の足元に塗装剥がれと思われる部分が見つかりました。

 また、同時に赤外線カメラより熱伝導性を見ることで、目には見えない異常を発見することも可能です。日の当たり方や影により温度差は影響されますが、部分的に周辺よりも温度差がある不自然な箇所などは安全のためにも確認しておくべきでしょう。今回、赤外線カメラによる撮影では「母の塔」に異常は見つかりませんでした。

 従来の目視による点検方法の場合、母の塔を点検するためには母の塔と同じ高さである30mほどの足場を組まなければ確認できませんが、ドローンを使用すれば足場は必要なく点検作業員が30mの高さまで上る必要もありません。また、ドローンが撮影している映像はリアルタイムで確認できるため、確認したい部分のリクエストをいただければパイロットが柔軟に対応します。

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《 川崎市岡本太郎美術館 》

川崎市岡本太郎美術館は「自然と融合した美術館」のコンセプトに基づき、美術館機能だけでなく生田緑地の自然を十分に取り入れ、市民の憩の場となる設計が施されています。1996年11月に美術館建設工事に着工し、1999年2月に竣工、同年10月に開館しました。

公式ホームページURL https://www.taromuseum.jp/
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(月曜が祝日の場合は除く)
祝日の翌日(祝日の翌日が土日にあたる場合を除く)
年末年始、他に臨時休館日あり

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