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2022.12.08
令和4年度「無人航空機を活用した密漁防止及び水産資源保護実証実験」の一環としてドローンの夜間飛行を実施しました
密漁発生の可能性が高い夜間のパトロールを想定
2022年12月5日~6日、セブントゥーファイブ株式会社は「無人航空機を活用した密猟防止及び水産資源保護実証実験」の一環である密漁船監視ドローンを検討するため、ドローン夜間飛行を青森県むつ市川内漁港にて検証しました。当社は、10月3日~5日にも同プログラムの一環であるドローンの長距離飛行を検証し、国産産業用ドローン「AIR HOPE AX-2601」は5kmの連続飛行に成功しています。
<夜間飛行について>
本実証実験は、夜間を狙った密漁対策を想定し実施しました。
夜間は暗闇の中での探索となるため、ドローンには温度を感知して映像・画像に写す赤外線カメラを搭載し、可視光カメラでは確認できない不審船を発見します。
漁港のパトロール実施区域の飛行ルートを事前に設定した上で自動航行をするため、ドローンの位置情報を把握しやすく、夜間でも安定した飛行が可能です。
<実施内容>
1. ナマコの密漁が主に行われる夜間に赤外線カメラを搭載したドローン機体を飛行させ、不審船や不審者、不審車両などを検知することが可能かを検証しました。機体は、12月5日に弊社開発「AIR HOPE AX-2601」、12月6日にDJI社「Mavic 2 Enterprise Advanced」の2機を使用し、それぞれ検証を実施しました。
今回は、川内漁協組合のご協力により不審船に見立てた船を出していただき、上空から海上の船を確認することで検知の可否を判断します。船の照明は完全に消灯し、明かりのない状態でも赤外線カメラで確認できました。
2. 2023年3月に実証実験を行う不審船検知・通報システムの構築に向けて、AIを用いた画像認識用の学習データの撮影を行いました。不審船検知システムは、ドローンが撮影した赤外線画像・映像より不審船を識別し、識別した画像や位置情報をリアルタイムで漁協組合に送るシステムです。暗闇に対応できる画像認識を行うために夜間の漁港沿岸の情報を取り込む必要があり、学習データ用の画像撮影も夜間に行いました。
<社会実装に向けた計画>
昨年度から開始した「無人航空機を活用した密猟防止及び水産資源保護実証実験」は、今年2度目の検証にてセブントゥーファイブ株式会社が参加する運びとなりました。
弊社は、AIを活用した密漁者の発見システムの構築、機体の耐久性、性能、不具合を検証しながら改良し、様々な地域、環境下で活躍できる機体とシステムの開発を進めます。令和5年4月から全国の漁業者、漁業協同組合及び関係者に、水産資源保護専用無人航空機(ドローン)を広く広報宣伝し、安心安全に利用できる機体とシステムを提供します。
<メディア掲載>
NHK NEWS WEB(青森 NEWS WEB)「密漁防止へ ドローンで監視する夜間の実証実験 むつ市」
ABA 青森朝日放送「夜間でも不審船がはっきりと ナマコ密漁をドローンで監視へ実証実験」
ATV NEWS 青森テレビ「高級食材ナマコの密漁を防げ! 密漁防止ドローンの実証実験 青森県むつ市」
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