セブントゥーファイブ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役：石井克幸、以下「当社」という。）は、長距離飛行のための高い効率性を備えた固定翼無人航空機（ドローン）の試作機を国際フロンティア産業メッセ2024で初公開しました。本試作機は、プロペラ駆動による推進力を利用することで、速度を高め、長距離飛行を実現しています。環境監視、災害対応、物流などの多様な用途に応用可能です。

　今回開発した固定翼機の試作機は、回転翼機に比べ、より少ないエネルギーで長時間飛行することができるため、搭載した4Kカメラを用いた状況把握、監視、データ収集をより迅速かつ効率的に行えるようになります。その他、搭載しているGPS、慣性計測装置（IMU）、気圧センサーによって、正確な位置情報や高度情報をリアルタイムで把握できます。本試作機はマニュアル操作のモデルとなりますが、今後自動飛行を行うモデルの開発も予定しています。

　将来的には、本試作機の機能を向上させ、状況把握・監視、測量、農業モニタリング、災害対応、貨物輸送など、多様な用途で活用できるベース機としての展開を検討しています。当社は、無人航空機を自社開発しており、お客様の要望に沿ってセンサーやカメラ等の搭載物を選定するカスタマイズ機の開発受託も受け付けております。なお、本試作機は、「国際フロンティア産業メッセ2024」内で展示します。

～国際フロンティア産業メッセ2024のご案内～

・日時：2024年9月5日(木)～6日(金)　10:00～17:00

・会場：神戸国際展示場1・2号館（〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6-11-1）

・ブース：C-14

・アクセス方法：ポートライナー「市民広場駅」駅前徒歩1分

・参加費用：無料 ※ご来場者は公式HPより事前登録が必須です

【開発の背景】

　当社は、屋内点検用ドローンを始め、これまで様々なドローンを開発してまいりました。そして、その過程で得た開発ノウハウや技術を活かし、新たな国産ドローンの開発を志向しました。また、機体の安定供給、保守メンテナンス、導入及びランニングコストなどの観点からも、当社は以前より国産機体の重要性を訴えており、回転翼機だけでなく、固定翼機開発も検討するに至りました。当社は今後も国産ドローンの開発、製造、供給を行い、日本のドローン産業確立の一翼を担えるよう努めてまいります。

【今回開発した固定翼無人航空機の概要】

機体名称	SPD3
本体寸法	1000 ✕ 2520 ✕ 350（mm）
本体重量	約2.6kg
最大飛行速度	約100km/h（約27.8m/s）
搭載物	4Kカメラ、FPV用カメラ、GPS、慣性計測装置（IMU）、気圧センサー

【今回開発した固定翼無人航空機の試作機（写真）】

【セブントゥーファイブ株式会社について】

　当社は、ドローンで様々な社会課題を解決するドローンソリューションカンパニーです。現在、お客様のドローン活用にニーズに対し、コンサルティングを通じて、多様なソリューションを提供しています。具体的には、機体や関連システム（AI画像解析を含む）の受託開発だけでなく、ドローン操縦のトレーニング、運用支援、ドローンビジネス立ち上げ支援など、一貫して提供しています。ドローンの活用分野としては、点検、空撮、測量、物流、防災、エンタメなど幅広い分野に対応できることも特長としています。

　当社は日本国内に産業用国産機を中心としたドローン産業を確立するため、ドローン利活用のスペシャリスト集団として社会に貢献してまいります。また、日本のドローン産業のビジョンを共有し連携するパートナー企業との戦略的なエコシステムを構築することにより、これからの日本社会のドローンニーズに対応してまいります。